伝染性紅斑(りんご病)
印刷 ページ番号1041229 更新日 2025年5月28日
伝染性紅斑とは
ヒトパルボウイルスB19による感染症で、両頬に赤い発しん(紅斑)が出ることから「りんご病」とも呼ばれる小児に多い感染症です。
今年は伝染性紅斑の患者報告数が増加しています。
感染経路
患者の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれるウイルスを吸い込むことによる「飛まつ感染」や、ウイルスが付着した手で口や鼻に触れることによる「接触感染」があります。
症状
・約10~20日の潜伏期間の後、微熱やかぜ症状などがみられ、その後、両頬に蝶の羽のような境界鮮明な赤い発しん(紅斑)が現れます。
・続いて、体や手・足に網目状やレース状の発しんが広がりますが、これらの発しんは1週間程度で消失します。
・頬に発しんが出現する7~10日くらい前に、微熱やかぜ症状がみられ、この時期にウイルスの排出量が最も多くなりますが、発しんが現れたときにはウイルスの排出はほとんどなく、感染力もほぼ消失しています。
治療と予防法
ワクチンや特別な治療法はないため、症状に応じた治療となります。
ヒトパルボウイルスB19はアルコール消毒の効果が乏しいため、石けんと流水による手洗いが大切です。
またかぜ症状のある方は、咳やくしゃみをする時には口と鼻をハンカチ等でおおうなど咳エチケットを心がけましょう。
特に、この病気にかかりやすい子どもが集団生活をしている保育施設や学校などでは注意が必要です。
妊娠中または妊娠の可能性がある方へ
・これまで伝染性紅斑に感染したことのない女性が妊娠中に感染した場合、胎児の異常(胎児水腫)や流産のリスクとなる可能性があります。伝染性紅斑を疑う症状がある場合は医療機関に相談しましょう。
・伝染性紅斑の家族がいる場合や、流行している地域で多くの小児と接する機会がある職業の方などは、手洗いやマスクの着用などの基本的な感染予防をしましょう。
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このページに関するお問い合わせ
保健局 保健部 感染症対策担当(尼崎市保健所感染症対策担当)
〒660-0052 兵庫県尼崎市七松町1丁目3番1-502号 フェスタ立花南館5階
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