もしもに備える!災害時でも”あったかいごはん”

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印刷 ページ番号1033860 更新日 2024年3月4日

もしもに備える。災害時でも”あったかいごはん”を

『災害時のための食の備え』といえば、どのようなイメージ?

「何から準備すれば良いか分からない」「毎日忙しくて、準備する余裕がない」
「備蓄のためのスペースもお金もない」など先延ばししがち・・・。

災害時には、電気・ガス・水道等のライフラインが停止したり、スーパーやコンビニの商品が売り切れたりなど、食べ物の確保が難しくなります

そのため、一人ひとりが災害に備える必要があります。食品の家庭備蓄を『非常時に食べるもの、特別なもの』として考えるのではなく、『日常食』として日常生活の一部(延長)として普段から無理なく取り入れていくことが大切です。

おいしく・栄養バランスのとれた”あったかいごはん”を食べられるよう、災害時の備えるコツをご紹介します。

何を備える?

【少なくとも3日分、できれば7日分】

これまでの災害の経験から、災害発生からライフライン復旧まで1週間以上かかるケースが多くみられます。また、災害支援物資が3日以上到着しないことや、一時的にたくさんの避難者が避難所にいる場合、すべての避難者に食料や物資が行き届くのが難しい場合もあると考えられます。

このため、各家庭で最低3日分~1週間分×人数分の食品備蓄が望ましいと言われています。

備蓄する食品について

備蓄食品の種類
備蓄食品には、大きく2つに分けて「日常食」と「非常食」があります。
「日常食」:いつもの食事で食べている食品かつ、災害時にも食べられるもの。
「非常食」:災害時の備えとして用意し、主に災害時に食べるもの。
また、水は飲料用+調理用に「1人あたり1日3リットル」必ず用意しておきましょう。

備蓄を続けるコツ!「ローリングストック」

「ローリングストック」とは、普段の食品を少し多めに買い置きし、賞味期限が切れる前に食べ、食べた分買い足す方法のこと。常に一定量の食品が家庭で備蓄されている状態を保つ。

「日常食」を少し多めに買い置きし、賞味期限が切れる前に食べ、食べた分を買い足す方法を「ローリングストック」といいます。常に一定の量の食品を家庭で備蓄されている状態を保ちます。

【備蓄食品の選ぶ時のポイント!】

  • 常温保存ができる
  • 半年から1年程度の保存期間
  • 使い切りサイズ
  • ライフラインが停止しても、簡単に食べられるもの
  • 自分や家族が好きな食べもの

「きいろ」「あか」「みどり」を意識して備えよう!

備蓄食品は「きいろ(=炭水化物・脂質)」「あか(=タンパク質)」「みどり(=ビタミン・ミネラル)」を意識して備えよう!

  • 災害直後は炭水化物中心になりがち ⇒たんぱく質をとるためには缶詰やレトルト食品がおすすめ。(ツナやサバ等の魚介の缶詰や焼き鳥等の肉類の缶詰など)
  • 野菜不足からビタミン、ミネラル、食物繊維などが不足し、便秘・口内炎など体調不良を起こしやすい ⇒じゃがいも、たまねぎ、にんじんなど日持ちする野菜や乾物(海藻類や乾燥野菜)がおすすめ。野菜ジュースやドライフルーツを備えるのも1つ。

一人ひとりにあった食品を備えよう!

かむ力・飲み込む力が弱くなった方:レトルト介護食品、とろみ調整食品、栄養補助食品
乳幼児:育児用粉ミルク、液体ミルク、哺乳瓶、レトルトの離乳食
食物アレルギーの方:アレルギー対応のレトルト食品、粉ミルクなど(※事前に原因物質(アレルゲン)が含まれていないものか確認しておきましょう)
食事制限のある(慢性疾患)の方:病気にあった食品(例:腎臓病の方には、低タンパク、低カリウムの食品等)

日常でも使える!「パッククッキング」

パッククッキング(ポリ袋調理)

パッククッキングのメリット

  • ポリ袋に食材をいれ、鍋一つで、同時に複数の料理が作ることができる。
  • 調理器具や洗い物が少ないので、片付けが楽で節水にもなる。
  • あたたかい食事を口にすることで、心が落ちつき、ストレスを少しでも和らげることに繋がる。

用意するもの

  • ポリ袋(半透明でシャカシャカ音のする袋。高密度ポリエチレン製で、耐熱温度が130度程度のもの)
  • 鍋(入れる食品の量に応じて、余裕のある大きさのもの)
  • 鍋底に敷く皿(ポリ袋が直接鍋底に触れるのを防ぐため)
  • カセットコンロ、ガスボンベ(1本あたり約60分使用可能)
  • その他にキッチンバサミ、トング、スライサー、ラップフィルムなど
  • 好みの食材

作り方

パッククッキングの作り方:1.ポリ袋に食材と調味料を入れ、中の空気をできるだけ抜く。2.ポリ袋をねじりながら、袋の上の方で口を結ぶ。3.熱湯の入った鍋で加熱し、トング等でやけどしないように鍋から出す。袋の結ぶ目を切り、そのまま食器にのせて、出来上がり!

基本のごはんの炊き方

【材料(1人分)】米:1/2カップ(約75g)、水:1/2カップ(約100ml)
  1. ポリ袋の中に、米を入れ少しの水(分量外)でもみ洗いし、水を捨てる。
  2. 水1/2カップを入れ、なるべく空気を抜きながらポリ袋の口を結ぶ(できれば30分吸水させておく)。沸騰している湯の中で約30分加熱後、10分間蒸らしてできあがり。

 ※軟らかめのごはん・おかゆにする場合は、お米1に対し、水を2~4倍入れて炊く。

⇒その他のレシピは、下記資料をご参照ください。一人ひとりの好みの味や軟らかさに合わせて調理することができますよ!日ごろから「パッククッキング」を取り入れ、調理に慣れていることが大切です。

参考:”災害時の食と栄養”に関するサイト

Youtube「尼崎市公式チャンネル」

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このページに関するお問い合わせ

保健局 保健部 健康増進課(尼崎市保健所健康増進課)
〒660-0052 兵庫県尼崎市七松町1丁目3番1-502号 フェスタ立花南館5階
電話番号:06-4869-3033
ファクス番号:06-4869-3049