令和7年(2025年) 9月の尼活日記
印刷 ページ番号1040744 更新日 2025年9月30日
9月29日(月曜日)園田地域でAIオンデマンド型交通の実証運行を始めます!
尼崎は利便性のよいまちと言われます。
その利便性のよいまちの中でも、近年、運転手不足などもあり、バスの減便が続き、1時間に1本の路線などが出てきています。
尼崎のまちの利便性を維持し、高齢世代も含めてまちの持つ魅力を維持・向上させていくためにも、公共交通の強化が必要とされる園田地域においてAIオンデマンド型交通の実証運行を始めます。
ミニバンタイプの車での乗り合いで、アプリないしは電話で予約。AIが最適な運行ルートで配車します(乗降地は約70か所)。運賃は大人片道500円(子どもは半額)。
採算性(料金の適正性を含む)、待ち時間、利用者の年齢層など、各観点を評価しながら、今後3年間、実証実験を行い、本格運行の可否を検討していきます。
お年寄りをはじめとする様々な世代への対応、既存公共交通との共存など、様々な課題もあると思います。
しかし、こうした取組を試行錯誤していくことで、社会は前進していきます。
まずは、実証実験です。ご利用者の声を伺いながら、しっかりと見極めていきたいと思います。
9月28日(日曜日)あまトラフェス
尼崎市×阪神タイガース、尼崎信用金庫冠スポンサーの「あまトラフェス」がゼロカーボンベースボールパークで開催。
小田南公園全体を活用したイベントは初めてです。
9月26日(金曜日)車座集会「みんなの尼活皆議」
第18回車座集会「みんなの尼活皆議」。
今回は、テーマを絞って、日本語ボランティアの皆さんとの意見交換でした。
中国残留邦人など海外から帰国された方、ベトナム戦争で難を逃れてきた方などを対象に、日本語が困難な住民の方の支援を長らく続けられてきた方も多くおられますし、近年、新しく教室を開かれた方もいます。
特に、日本語が不自由な子どもたちへの指導をどうしたらよいのか、といったことを中心とした議論でした。
議論をしているうちに、語学以上に、「授業についていけるようにする」といったことの重要性について、多くの参加者が主張されたことが印象に残りました。
また、子どもたちへの支援内容は、文字という概念に触れていない未就学児と学習内容が構造化される小学校高学年以上とで随分異なり、さらに中学生になると「受験」の問題が出てきて、高校入試や高校の選択肢の問題へと広がります。
車座集会を通じ、政策として何をしたら良いか、その糸口が見えたというよりは、日本語支援の難しさを改めて感じたというのが率直な感想です。
しかしながら、現実を見つめ、思考を停止させずに、何ができるか考えていきたいと思います。
参加いただいた皆様、ありがとうございました。
9月26日(金曜日)定例記者会見
共働き世帯が増え、子育てと仕事の両立にご苦労されているご家庭は多いと思います。また、一人親家庭の方などは、さらなるご苦労があると思います。
尼崎市では、10月1日から、訪問型の病児保育をスタートさせます。
市内には、「拠点型(病院等に併設)」の病児保育もありますが、小児科医やスタッフ不足の課題もあり、なかなか拠点を増やすことができずに、我々も大変苦労をしています。
今回、そうした課題を克服すべく、「訪問型」の病児保育を始めます。
大坂・兵庫・京都で実績のある認定NPO法人ノーベルさんと連携をし、入会金・年会費を不要とし、月会費と保育料も一般利用と比べ大幅に抑えます。
私も3人の男児を育てていますが、例えば、インフルエンザなどの感染症の場合、近年は薬の効果もあって、すぐに解熱し、登校できる日まで元気に過ごしていることも多いのではないかと思います。
また、どうしても外せない会議や打ち合わせがある場合もあると思います。
そうした場合に、ぜひご活用いただきたいと思います。
企業側も、子育てや介護をしている従業員の働き方に是非ご理解をいただきたいと思いますが、市としてもできることを、きめ細やかく取り組むことで、「働く」も「子育て」も応援するまちづくりを進めていきたいと思います。
9月25日(木曜日)諮問受け渡し
尼崎市社会保障審議会に、次期(令和9年度~)の「高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画」の策定について諮問をしました。
主に介護保険事業のサービスの受給見通しを立てるとともに、介護状態を予防するためのフレイル対策や認知症の方々への支援の方向性などをご議論いただきます。
次期の介護保険料もこの計画で定められることとなるため、しっかりとした推計を行い、市民、現場、そして専門家のご指導のもと、丁寧に議論を重ねて答申をいただくことになります。
本市も高齢化が進み、また利便性が高い(介護サービスが比較的充実している)こともあり、介護保険料は高止まりしています。
このため、介護状態にならないようにするための取組として、建て替えを順次進めている地区体育館におけるフレイル体操の普及や、ご高齢者が外に出かけやすい環境の充実など様々なメニューを用意して取組を進めています。また、介護人材確保に向けた取組も日本全体の問題として大きな課題です。
こういった取組は、目の前の課題への対応として、一つひとつきっちりと進めていかなければなりません。
一方で、少子高齢社会の中で、少ない人数で多くのご高齢者を支えなければならないといった「構造」(=財政問題)ばかりの議論になることも、「ウェルビーイング」の視点から見て本当に良いのか、と強く感じています。
誰もが歳をとります。
誰もが、経済活動としての「就労」から引退する時期があります。
しかし、一人ひとりの人生は、その先も続きます。
そして、健康寿命も長くなっています。
一人ひとりが、「生きがい」や「やりがい」を持って、人生を全うできる環境を作ることも大切で、そのことこそが、介護予防などの最大の取組になるのではないかとも思うのです。
町会等の地域活動でももちろん良いと思います。シルバーとしてご活躍いただくのも良いでしょう。
人手不足の中で、就労の機会も確実に増えています。
しかし、就労のパターン・メニューは、まだまだ不十分ではないかとも思っています。
「生産性」などとは違う指標である、「社会貢献(生きがい)×健康×就労」といった要素が含まれたような環境をもっと作っていく必要もあると思います。
どういった枠組みで実現できるか暗中模索な部分もありますが、私自身は、そうしたご高齢者の生活の「質」にも着目した取組も考えていきたいと思っています。
9月25日(木曜日)ボランティアガイド養成講座
「尼崎ボランティア・ガイドの会」という会があります。
阪神尼崎駅から南西へ歩いて3分ほど、11カ寺が軒を連ねる「寺町」は、江戸時代に移設されました。
貴重な文化財も多く、市街地の中心部に、今日までまとまって残っている寺町は、全国的にも珍しいようです。
そこの寺町を中心として、ボランティアとしてガイドをしてくださる皆さんです。
新たなガイドの養成講座も随時開催しています。
本日は、私も、養成講座の様子を拝見しに寺町に足を運びました。
先日、NHKで尼崎の「教育旅行」が紹介されましたが、修学旅行も、交通費・宿泊費等の高騰で、行き先が変化してきており、都市部の尼崎も、これから、身近な旅行先として選ばれる可能性が出てきています。
また、市民の皆さんも、「灯台下暗し」で、意外と寺町の魅力をご存じない場合もあるのではないかと思います。
ボランティアガイドさんが、それぞれのお寺の歴史や逸話を丁寧に説明をしてくれますので、訪問者にとっては、大変有意義な時間になることは間違いありません。
お客さんの中には難しい質問もされる方も多いと思いますが、ボランティアガイドさんも一生懸命勉強して説明してくださっています。
「街の魅力は一日にしてならず」。
地域の皆様で歴史を学び、語り継ぎ、引き継いでいく、そうした地道な取組の上に、観光政策も成り立っていることを改めて感じました。
いつも、本当にありがとうございます。
9月17日(水曜日)表敬訪問
姉妹都市ドイツアウクスブルク市の青年使節団が尼崎に来ています。
昨年は、尼崎の青少年がアウクスブルクでお世話になりました。
来日を期に、尼崎市内、万博会場、広島、東京など各地を回ります。
草の根の地域外交は、その蓄積により、互いの国に対する敬意の浸透へと繋がります。コツコツと粘り強く続けることが大切です。
日本で素晴らしい経験をされることを祈念します。
9月17日(水曜日)企業訪問
関西本社を市内に置く日本山村硝子株式会社を訪問しました。
西宮市で操業し111年を迎える歴史ある企業で、ガラスびんではトップシェアのメーカーです。
ガラスびんだけでなく、プラスチックや物流、医療関係の製品開発までしており、驚くことに「きらきらベジ」というブランドで植物栽培もされています。
今、山村硝子さんでは、ペットボトルのキャップを付加価値をつけてリサイクルする「アップサイクル」の取組を進めています。
ペットボトルの「キャップ」のリサイクルは、世の中でまだまだ進んでおらず、さらに「キャップ to キャップ」という、より繊細で難しい分野にあえてチャレンジされています。
また、キャップを原料とした繊維を開発し、付加価値の高いカバンの開発にも挑戦されています。
本日は、まち全体でSDGsを進めていく中で、山村硝子さんと一緒に協力できる部分として、どういったことが考えられるか、山村社長はじめ会社の皆様とも意見交換をさせていただきました。
キャップを集める仕組みの構築、キャップのアップサイクルの認知度向上、商品の積極活用など、様々な視点で取り組めることはあると思います。
リサイクルは、社会システム全体で動いて初めて成果が出る分野です。
企業の取組も積極的に勉強させていただき、社会課題の解決に向けた取組を、地道に進めていきたいと思います。
9月15日(月曜日)築地だんじり祭り
本日は築地のだんじり祭り2日目、「山合わせ」でした。
各町のだんじりがぶつかり合い、優劣を競い合います。
「尼崎」は、鎌倉・室町期の記録には「海士崎」「海人崎」「海崎」とも書かれており、漁民・海民が住む海に突き出た土地というのが、地名の由来となっていると言われています。
そして、「築地」はもともとは漁師町。
だんじりはそうした漁師町の文化と深い関わりがあります。
荒々しく、迫力ある山合わせに、毎回ひやひやとしながら応援させてもらっています。
だんじり文化を守るため、保存会の皆さんも、氏子の皆さんも日々努力されています。
10月の市民まつりには、会場に「だんじり」が登場します。ぜひ楽しみにしていただければと思います。
9月12日(金曜日)、13日(土曜日)、15日(月曜日)敬老会
9月15日は敬老の日。
15日の前後に市内各地で敬老会などが開催され、挨拶に回らせていただいています。
参加者の皆さん、ほとんどが私の親の世代です。高度成長を担ってこられました。
「少子高齢化」「人口減少」とマイナスなことばかり言われがちですが、私は、マイナス面ばかり見ていても仕方がないと思っています。
むしろ、こうした課題を前向きに捉え、今できることをどんどんしていけばよいと思っています。
インフラが老朽化しているのであれば更新のチャンス、空き家が多いのであれば新しく人が入ってくるチャンスなのです。
確かに人口減少は経済成長にマイナスの影響を与えます。しかし、他国の例を見れば、人口減少下でGDPが成長できないわけでもありません。
どの時代も前途多難な課題はありました。先人の皆様がそれらを乗り越えてきたように、我々の世代、さらに次の世代も目の前の課題を乗り越えていけばよいのです。
先人の礎の上に我々が今いることをしっかりと噛みしめ、未来に責任が持てるよう、私も市政運営を担っていきたいと思います。
9月14日(日曜日)キッザケア
社会福祉法人あかねさんが運営するアマルネス・ガーデンで開催された「キッザケア」を見学させていただきました。
甲子園に「キッザニア」がありますが、介護現場で働く方々のお仕事(介護士、リハビリ士、看護師、管理栄養士)を子どもたちに知ってもらうため、法人独自で行っている取組です。
その取組は本格的。
制服を着させてもらい、車椅子体験、救急救命体験、調理体験、リハビリ体験と一通り経験をした後は、キッザケア独自の報酬(キュア)を受け取り、グループが運営している農園の果物やお野菜、パンなどを購入することができるという仕組みです。職員の皆さんも気合い入っています。
介護人材の不足が大きな課題になっており、キッザケアの取組は、他府県が、人材確保政策として採用するまでに至っています。
介護職の認知度向上と人材確保に向けた魅力向上は、我々の高齢者福祉の政策としても、とても大切な分野です。
地域にこのような取組をしている法人があることは大変誇りです。我々も、介護人材確保に向けた様々なサポートをしていきたいと思います。
9月13日(土曜日)第17回車座集会「みんなの尼活皆議」
第17回車座集会「みんなの尼活皆議」。
今年度は、フリーの意見交換を夜・土日を中心に開催しています。
退職後の生活と地域活動についての課題、介護の問題へと話が広がりました。
身寄りのない高齢者(いわゆる「独居」)の支援の重要性もご意見いただきました。
統計的な数字比較は手元にありませんが、相続事務や後見人の事務をされている方、不動産を賃貸されている方などからは、尼崎は「独居」の方が(相対的に)ものすごく多いと聞きます。
日常生活の支援はもちろんのこと、「死後」の事務も含めて、何かしらのサポートが必要ではないかというご意見です。
国も検討を進めていますが、私も、このあたりは、今後、強化していかなければならない分野ではないかと考えています。
若者の「出会い」や「子育て」をする前のカップルへの支援、学校の標準制服への要望、自転車道の整備などについてもご意見をいただきました。
市報などを通じた情報発信の重要性も改めて感じました。
一つひとつ、貴重なご意見です。庁内でも情報を共有し、政策推進のエンジンとしていきたいと思います。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
9月11日(木曜日)インドネシアパビリオン
今回の大阪・関西万博訪問では、インドビジネスセミナーのほか、姉妹都市アウクスブルクのあるドイツパビリオン、市内造園事業者である武井さんが植栽を手掛けているインドネシアパビリオン、そして、「尼崎Day」が開催された関西パビリオンを訪れました。
インドネシアパビリオンは、インドネシアの自然を強く意識した設計になっており、植栽はひときわ豊かで、充実しています。そのパビリオンを尼崎の方が全て手掛けていると思うだけで大変誇らしく思います。
武井さんにご案内いただき、パビリオン内を回るうちに、何と通訳さんも、尼崎在住の方。びっくり。
館長にも総領事にもお会いしましたが、インドネシアパビリオンは尼崎在住の方で支えられていますよ、とお伝えしておきました。
万博が終われば、全てのパビリオンは壊され、可能なものは再利用されます。
植栽についても、一部になるとは思いますが、本市で引き取ることも検討していきたいと思います。
9月11日(木曜日)インドビジネスセミナー
大阪・関西万博内のインドパビリオンでのインドビジネスセミナー。
本日は、尼崎市と尼崎信用金庫、在大阪神戸インド総領事館、JETRO神戸が連携してのビジネスセミナーでした。
とある会議で、インドのチャンドル・アッパル総領事と出会い、インドビジネスの話をしたことがきっかけで、総領事が尼崎まで来てくださり、そのことがきっかけで、今回のビジネスセミナーに繋がりました。
日本の企業がインドに進出する際の様々な情報のインプット、既にインドに進出した企業の取り組み、そして日本で活躍するインド関係者とのネットワーキングなどを通じて、市内企業の海外展開の支援が少しでもできたらと思います。
少子高齢化社会が進む日本、しかし優れた技術を持つ日本、そして人口が増え続け、GDPも大幅に伸びているインド。
地域外交を通じて、地元企業の海外展開活動に貢献できるような産業政策分野の開拓も進めていきたいと思います。
9月9日(火曜日)企業訪問
市内のものづくり企業「株式会社ヤマキン」さんを訪問させていただきました。
金属加工の中でも、尼崎市には珍しい、小さく精巧な金属製品を作ることに長けた企業さんです。
近年、新たな顧客を増やしていく中で、国や市の補助金も上手に活用されながら設備投資もどんどんとされています。
現場の従業員の皆さんの働いている表情も明るく、活気を感じました。
金属加工等の設備が導入されたとしても、最終的には、その機械を操作し管理する人の存在は大きく、人材育成の重要性も感じましたし、女性も活躍し、また、技能実習生も頑張っておられる姿に、日本のものづくりの担い手の現在地を感じることができました。
受注が多く仕事も忙しい中でも、従業員の皆さんが、B to Cの新たな分野にチャレンジしていることにも感銘しました。
お話を伺う中で、本市が「政策」として貢献できる分野はたくさんあると改めて感じています。
成長分野への設備投資補助はもちろんのこと、事業拡大を見据えた用地取得のサポートや、従業員獲得に向けた学校との連携、域内の企業間マッチングなど、基礎自治体ならではの強みを発揮したサポートは必ずあり、そのためには、我々市役所が、地域の経済発展のために、どうやったら貢献できるかを常日頃から考え、現場に足しげく通うことが大切であると感じています。
「オープンイノベーションコア尼崎」が立ち上がりましたが、その機能の本格化はこれからです。
地元企業が尼崎で事業をしていて良かった、心強い、と思ってもらえるよう、我々も全力で政策を打っていきたいと思います。
9月1日(月曜日)抽水場視察
又兵衛抽水場と大高洲抽水場を視察。抽水場は水路の水をポンプで汲み上げて、運河に圧送する施設です。
尼崎の南部は工業専用地域です。
南部の工業専用地域は、基本宅地がないため、公共下水が通っておらず、立地企業が浄化施設も含めて整備をしています。
しかしながら、雨水など一部は企業の下水機能では排水できずに、用水路などに流れます。その用水路などの排水を、動力を使い、運河や海へと圧送するのが、今回視察した施設です。
あまロック(尼崎閘門)が、静かに尼崎を守っていることは映画を通じて有名になりましたが、こうした抽水場も、目立ちませんが、尼崎南部が浸水しないようにする大切な役割を担っています。
ポンプは、停電時も動くディーゼルで動いています。
運営管理は委託していますが、こうした機械のことも理解し、管理運営者とコミュニケーションできる職員が本市にもいて、彼らを中心に、設備のメンテナンスもなされています。大変心強く思います。
人の知恵・努力と動力で守られている、それが尼崎です。
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