令和6年(2024年) 2月の尼活日記

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印刷 ページ番号1035459 更新日 2024年2月28日

2月25日(日曜日)梅まつり

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 難波の熊野神社で素敵な梅が咲き誇っています。
 俳人でもあった尼崎藩主松平忠告(ただつぐ)も、難波の梅を見て、以下のような俳句を作っています。
 
 「難波の梅、難波の里にあり」
 雪と見て また豊年か 村の梅    亀文
 ※亀文は、松平忠告の俳名です。

 難波の悠久の歴史を感じます。琴を披露された、生田流箏曲「新絃社」三代目家元 狩谷春樹さんも、素敵な梅の着物を着られていました。
 まだまだ美しく咲き誇っています。皆様もぜひ足をお運びください。

2月22日(木曜日)令和8年4月「学びの多様化学校」設置を目指します

 本日の総合教育会議において、教育委員会との間で、令和8年4月「学びの多様化学校」の設置を目指すことを確認しました。
 かつて、北海道のある「サポート校」に視察に伺ったことがあります。「サポート校」とは、通信制高校の課題を、一緒にサポートしてくれる学習塾のようなところです。通信制高校の生徒は、社会人も多いのですが、中学校を卒業してから通う生徒も多く、そういった生徒の多くが、不登校を経験していました。彼らは、一人で、通信制高校の大量な課題をこなすことは難しいため、実際には、毎日「サポート校」に通い、スタッフの方に学習サポートを受けながら課題をこなしていくのです。時には授業形式で。「サポート校」は学校ではないので、制服や部活動があるわけではありません。しかし、その「サポート校」の多くの生徒は、自分で用意した制服で通学し、「部活動的」活動を楽しみ、あたかも、そこが学校であるかのようなキャンパスライフを過ごしていました。その場面を見た時、私は、「この子達は、本当は学校に通いたかったんだろうな」と思ったことを、今でも覚えています。
 私が、学校教育制度と不登校の課題を強く考え始めたのは、この時期からです。15年程前の話です。当時は、教員組織や学校施設の観点から、学校とサポート校との役割分担が不明確(塾が学校化している、または、学校が塾化している)であり、そこを明確に切り分けるよう指導をする観点から、視察に行ったと記憶しています。今となっては、考え方も大きく変わりましたが、株式会社立学校など規制改革の強力な圧力(外圧)の中で、「学校」の定義がどんどんと崩されそうになり、学校教育法に定める「学校」の定義を守ろうと、一人の組織人として必死になっていました。
 学校教育制度は、常に、外(経済資本)からは「規制でがんじがらめ(いわゆる「岩盤規制」)」と見られ、そのことにより、常に規制改革の対象となり、そこを守ることが、文科省の仕事という側面もあります。「学校教育にどれだけ市場原理を入れていくのか」これは、永遠の課題だと思います。ただ、そういった伝統的な学校の定義を守り続けようとしていた当時であっても、サポート校や不登校の現状を考えたときに、本当にそれでよいのかといった思いは、常に私の頭の片隅に残り続けました。
 不登校加配、特別支援学級など、様々な制度・仕組みはあります。この制度・仕組みは、漸進的に改善はされてきています。しかし、私自身は、教育行政に関わる役人として、不登校問題を根本的に解決できる制度的構想を描けるほどの能力はありませんでした。完全に力不足でした。学校教育の「標準性」と「多様性」の両立を実現する基準作ること・・・・。 これほど難しいことはありません。学習保障の観点から、教育課程の標準時数は1015時間と定められ、各教科等の時数も概ね定められています。教科書も、法律を根拠に検定教科書を使用します。義務標準法によって1クラスの子どもの数は35人などと定められ、義務教育費国庫負担法によってその財源は国と都道府県で負担されています。予算を措置する以上、1学校あたりの教員数は、基準が作られ、その範囲内でしか措置できないのです。入試の公平性を担保するために、評価基準だって、公平に作らなければなりません。
 個々の教育的ニーズに対応した学校教育の「多様性」を実現するには、教員配置、教育課程、教科書制度など、文科省のあらゆる制度を俯瞰的に見渡し、検討が必要です。履修主義なのか習得主義なのかといった、学習評価の根本問題までしっかりと突き詰めて考えなければなりません。熱意のある優秀な文科省の官僚と教育学の専門家が10年かけて考えても、もしかしたら、本当の意味での「標準性」と「多様性」が両立できる学校教育制度の実現など難しいのかも知れません。そもそも、こういった命題そのものが矛盾しているのですから、土台、無理な話なのかも知れません。一人ひとりの先生の力量に委ねるしかない世界なのかも知れません。まだ、私には、最終的な答えは持ち合わせていません。
 「地域の実情に応じて」それぞれの学校を作っていくしかないのではないか。今のところ、私が行き着いている答えは、これです。
 実際、今の制度(学校教育法施行規則)でも、不登校特例校については、「特別の教育課程」を編成して教育を実施できますよ、となっています。全国の「標準性」も強く求められている文科省で制度的に決められることは、ここが限界なのかも知れません。逆に言えば、ここからは、「自治体(設置者)が頑張れ」なのかも知れません。
 冷静に考えてみれば、様々な学びの多様化の例は既にあります。「夜間中学校」です。
 夜に学校が開かれている時点で「特例」です。教育内容は、個々の理解度に応じて提供されています。3年で卒業しない生徒さんもいます。「夜間中学校」ですから、夜開かれていますが、別に「昼」開けてはいけない理由もありません。
 特別支援学校も、個々の子どもの状況に応じて教科書が配布され、検定教科書を使わない子どもがたくさんいます。障害の種類や程度に応じて、先生方が決めているのです。
 参考にする仕組みはたくさんあるのです。
 尼崎市は、本日の総合教育会議で、令和8年4月に、「学びの多様化学校」を開設する方向で準備することを決めました。正式な学校名はこれから決めていきます。夢のある前向きな名前を、皆さんと決めていきたいと思います。教育課程をどうするのかもこれから考えます。授業時数、時間割、評価の在り方なども、これまでの常識にとらわれず考えていかなければなりません。教員指導体制は、県としっかりと連携していかなければなりません。 校舎についても、多くの地域では廃校となった学校を利用していますが、新たに建設する方向で予定しています。
 「「学びの多様化学校」のみ多様化しても意味がない」
こういう意見もあると思います。もちろん、地域の学校についても、校内サポートルーム・エリアを整備するなどしていきます。引き続き、サテライト教室やほっとステップなど、それぞれの子どもの状況に応じた取組も実施します。しかし、「学びの多様化学校」は、間違いなく、これからの学校の在り方を皆で考える、重要な要素となると思います。「学びの多様化学校」で起きる個々の学びの在り方を、皆で考えながら、地域の学校の在り方も考えていく、そういったサイクルができればと思っていますし、そうしなければならないと思っています。開校に向け、短期間での準備になります。今後、教育委員会で準備組織を整え、具体的な詰めに入っていく予定です。 私としても、準備がしっかりと進むよう、全力でバックアップしていきたいと思います。

2月21日(水曜日)施政方針

060221施政方針

 本日、市議会において、令和6年度の施政方針演説を行いました。
 原稿は以下になります。もちろん組織で作っていますが、かなりの部分は自分で書き下しています。お時間のある方はぜひお読みください!

2月20日(火曜日)尼崎商工会議所青年部例会

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 尼崎商工会議所青年部の例会にお招きいただきお話をさせていただきました。
 部会長がお茶業を営まれているため、皆様の前でお茶をいただくという大変緊張する局面も。青年部の皆さんの力作「尼崎 愛AIカルタ」も尼崎愛に溢れ本当に素晴らしいです。市内に広まっていけばと思います。
 商工会議所青年部の皆さんは、地域の活性化のためにさまざまな催しを企画し、尼崎ちゃんぽんなど、後世に残るものもたくさん生み出してくれています。私と同世代の皆様です。どうぞ、そのエネルギーで、どんどんとイノベーションを起こしてくださいることを期待したいと思います。

2月20日(火曜日)地域経済の活性化

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 新たに挑戦し創業する人をきめ細やかに応援できるのは基礎自治体の強み。
 オープンイノベーションセンターを立ち上げます。
 地域でお金が循環するための「あま咲きコイン」。
 外国人用飲食メニュー作成の支援などインバウンド向けの取り組み支援。
 これらに企業誘致を加え、南部を中心に、産業の街の強みを最大限発揮させていきます。

2月20日(火曜日)「働く」も「子育て」も応援

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 尼崎の最大の強みは利便性の高さ。職住近接で「働く」と「子育て」が両立できるまち。
 来年度予算では、長年課題だった比較的高額となっている保育料区分の軽減、児童ホーム(放課後児童クラブ)の開所時間を18時から19時に延長し、働いている方々の就労負担の軽減も進めます。

2月19日(月曜日)新年度投資的事業

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 尼崎市の来年度予算の資料では、これから予定されている主な投資的事業のスケジュールも見える化しています。
 どんな整備が動いているかが見えると、民間の投資もしやすくなってくると思います。

2月16日(金曜日)尼崎青年会議所2月度例会

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 尼崎青年会議所の例会に呼んでいただき尼崎のこれからについて講演。
 後半は齋藤知事とトークセッション。知事と市長が並んでのトークセッションもなかなかない光景です。
 地方が元気でなければ国も元気になりません。皆さんと共に尼崎を持続可能な街にしていきたいと思います。

2月16日(金曜日)歴史博物館特別展「尼崎指定文化財の精華」

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 尼崎市の指定文化財を一挙に公開する特別展「尼崎指定文化財の精華」の後期が歴史博物館で開催されています。
 今回は、文書関係や地図、絵馬が多く展示されています。時の権力者が「この荘園は東大寺のものだから年貢を免除するように」といった内容の通達を見ると、律令制と仏教との関係などが想像でき大変興味深いものがあります。
 また、江戸時代から、城下町は住宅が密集している様子などを見ると(昔は、間口によって税金が異なったとのこと)、確実に今の街の風景とつながっているなと感慨深くもあります。3月24日まで開催していますので、ぜひ皆様足をお運びください!

2月15日(木曜日)暴力団排除条例の改正案を市議会に提出

 今回、尼崎市は、暴力団排除条例の改正案を市議会に提出しました。
 改正内容のポイントは、

 1.市全域で暴力団事務所の運営禁止をしたこと
 2.運営禁止違反に対する中止命令及び1年以下の拘禁刑又は50万円以下の罰金を科す罰則の創設
 3. 市による暴力団事務所に対する使用等の差し止めの請求や、市民団体等が行う訴訟に対する支援の明文化
 4. 市による暴力団関連施設の買い取りなど暴力団排除活動時の条例適用除外
 などです。
 
 市全域の暴力団事務所の運営禁止と罰則を、市条例で盛り込むことは全国初めてになります。一見「当然ではないか」と思う改正かも知れませんが、国の「暴対法」は、暴力団による「暴力的不法行為等」は規制していますが、「暴力団事務所」の設置は法律で禁止をしていません(いわゆる「行為規制」)。これは、憲法第22条に基づく居住や職業選択の自由との関係の相剋の中で、国の法律は抑制的に取り扱っているためです。刑法その他で当然禁止されている暴力団による不法行為は規制する一方、暴力団事務所の設置そのものは、不法行為まではいかないという整理です。
 つまり、国の法律は、暴力団が「不法行為等」を行った際には、その行為を規制することからスタートし、その上で、対立抗争が激化した場合などにおいて、事務所使用制限などの規制を課していくという順番になっています。あわせて、平時の暴力団事務所については、付近住民の使用差し止め請求を支援するという、民事の取り組みを推進することを暴対法に組み込むことによって、実質的に暴力団事務所を排除していくということを、制度的に担保しています。
 一方で、地方自治法には「普通地方公共団体は、法令に違反しない限りにおいて(略)、条例を制定することができる。」(第14条第1項)と規定されています。この条文を根拠に、法律の上乗せ・横出し規制がどこまで可能なのかということが論点になります。この上乗せ・横出し規制が認められるか否かは、それぞれの法律の目的・趣旨に鑑みて個別に判断されるものになりますが、今回の本市の条例改正は、この地方自治法第14条の規定に基づき、暴対法の上乗せとして、条例において、市内全域での暴力団事務所の設置禁止と罰則を定めるものであり、そういう意味では、制度的には、思い切った取り組みをすることとなります。
 かつて市内に8か所あったといわれている暴力団事務所は、暴対法に基づく対立抗争時の事務所使用制限や、付近住民の事務所使用差し止め請求などを通じて、結果として、今、ゼロとなっています。市もこういった付近住民主体の行動をサポートしてきましたが、「集団的に又は常習的に暴力的不法行為等を行うことを助長するおそれがある団体」であるからこそ、「暴力団」と指定されているのであり、実際に、過去には、市内で発砲事件などがあったことを踏まえるならば、本市としては、より厳しく対応をしていくという思いも込めて、今回の条例改正案を市議会に提案をしています。
 もちろん、「暴力団事務所」の定義は、本市で決めるものではなく、兵庫県公安委員会の「指定」にならいますし、検討にあたっては、有識者や県警の皆様にも相談をしながら進めてまいりました。
 「二度と市内に暴力団事務所を作らせない」
この姿勢は、これから、尼崎市がファミリー世帯にとっても住みやすい街となるために、大切な取り組みです。しっかりと議会にも説明して、施行に向けた取り組みを進めていきたいと思います。

2月14日(水曜日)杭瀬水曜クラブ

060214杭瀬水曜クラブ

 杭瀬水曜クラブにお招きいただき、「尼崎市の取組」について講演しました。
 皆様と思いを共有し、官民協力して尼崎の成長に繋げられたらと思います。

2月14日(水曜日)定例記者会見

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 本日の定例記者会見では、議会に提出した来年度予算案・組織改正等について公表しました。
 私にとって、初めての通年予算になります。一般会計2,292億円、特別会計1,048億円、企業会計1,072億円の合計4,412億円。実質的な収支均衡予算を確保しつつ、尼崎の成長に向けた攻めの予算を編成いたしました。

1.「働く」も「子育て」も応援するまちとして、保育料の引き下げ、児童ホームの開所時間の延長、産後ケア事業の充実、「学びの多様化学校」の設置に向けた準備、フリースクール利用者への経済的負担軽減
2.子育て世帯の定住・転入に向けた住宅補助、市営住宅における子育て世帯の入居支援等を通じた住宅施策パッケージの推進
3.地域通貨「あま咲きコイン」のプレミアムキャンペーンの実施、ものづくりの新規創業支援拠点「オープンイノベーションセンター」の新設等を通じた地域経済活性化
4.オンライン申請の拡大、アンケート一元化、児童ホーム連絡アプリの導入等、市民サービス向上のための行政DXの推進
などの取組を進め、尼崎を「次のステージ」に成長させていくための足掛かりとなる予算としたいと思っています。あわせて、南武庫之荘エリアにおける新図書館の整備、阪神尼崎駅中央公園のリニューアルなど、街づくりについても、着実に取組を進めていきます。
 まちには年齢があります。阪神・淡路大震災で比較的建物の被害が少なかった本市は、住宅の約4分の1が昭和55年以前に建築されています。古い住宅ストックが多いということは、すなわち、これから、更新のタイミングを迎え、まちが生まれ変わるフェーズに来ていることを意味します。そして、実際に、若い世代の世帯が、再び尼崎に住み始めています。それだけ尼崎は可能性を秘めているのです。
 多様な年代の多様な市民が尼崎で共生し、寛容性の高い街として発展できるよう、まずは、しっかりと議会に説明をし、来年度の事業が円滑に実施できるよう準備を進めていきたいと思います。

2月13日(火曜日)実践型インターンシップ推進事業「企業出張講座」

060213出張企業講座

 実践型インターンシップ推進事業。
 「企業出張講座」として、市内の企業さんに高校まで足を運んでいただき、各業界について勉強する機会を作っています。今年は尼崎双星高校で実施しました。高校卒業後就職を考えている生徒さんも多く、皆さん、真剣に聞いていました。
 尼崎の企業は、BtoBで仕事をされている企業も多く、生徒の皆さんにとってはなじみの薄い分野も多いと思いますが、こういった場を通じて、一つの製品が出来上がるプロセスを知ったり、また、自分の将来の関心分野を固めたりする機会となれば嬉しいです。

2月11日(日曜日)ふるさと雪まつり

060211雪まつり

 今年も、園田地区の丸橋公園に、香美町から雪が届けられました。雪を見た子どもたちは大はしゃぎ!
 日本海側に位置する香美町と尼崎市とは、古くから友好都市として縁があり、尼崎市は、香美町の小代地区に「美方高原自然の家」を保有し、こども達の自然体験の貴重な場となっています。香美町からは、七夕の季節に笹をプレゼントしていただいたり、また、冬には雪を送っていただいたり、松葉ガニなど香美町の物産を持ってきていただいたりしています。本日も、地元から浜上町長はじめ町の関係者もお越しくださいました。香美町には、尼崎市にはない自然豊かな地域がたくさんあります。これからもこのご縁を大切にしていきたいと思います。ありがとうございました。

2月10日(土曜日)瀬戸内町観光物産展

060210瀬戸内町物産展

 鹿児島県瀬戸内町から尼崎市へ感謝状をいただきました。
 瀬戸内町は、毎年、尼崎市で観光物産展を開いています。瀬戸内町ゆかりの尼崎市民の方々も多く、瀬戸内町との縁を大切にしようと多くの方々が支援をしてきました。改めて、これまでご尽力いただいた皆様に感謝いたします。観光物産展は、2日間阪神尼崎駅前で開催され、奄美名物「たんかん」や、鶏飯(インスタント)も売っていました。

2月7日(水曜日)みんなの尼活皆議

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060207車座集会2.

 第4回車座集会「みんなの尼活皆議」を開催しました。
 これからの障害者施策について、自立支援協議会のメンバーの皆様と議論しました。
 この1年、いくつか現場を見させていただき、障害者施策は、保護者の方々が、子どもたちの将来を考えた結果、事業化し、制度が後からついてくることが多い分野だと思っています。トップダウン以上に、一つひとつの声を丁寧に聞き、柔軟に施策を見直していくことが大切な分野です。
 本日も、障害を有する方が一人暮らしにチャレンジしようとする際の課題、物件を借りる際の課題、放課後等デイサービスの課題、親への支援の課題、さらには他分野との連携の課題など、様々な課題に対する思いを述べていただきました。車座集会で伺った意見は、施策評価など政策を検討する中で反映できるよう努力していきたいと思います。ご参加いただきました皆様、本当にありがとうございました!

2月5日(月曜日)東部浄化センター 視察

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 尼崎市が運営する下水道処理施設(東部浄化センター)を視察しました。
 尼崎市は、南東部で使われた下水は東部浄化センターで、北東部で使われた下水は北部浄化センターで、西部で使われた下水は兵庫県が運営する武庫川下流浄化センターで浄化され、排水されています。沈殿・微生物による分解、窒素・リンの除去などをしたのち、殺菌をして、放流をしています。放流の際は、自然流下をするために、ポンプによる圧送を併用しています。普段は、なかなか目立たない施設ですが、この下水処理施設により、川・海がきれいに保たれ、そして、雨水の円滑な排水を通じて災害からまちが守られています。また、下水の分解は、微生物により行われています。微生物のおかげで、毎日たくさんの人が排水した水が浄化されていることを考えると、微生物の力の大きさを感じずにはいられません。
 これら運営にあたる費用は、多くは皆様から徴収する下水道の料金で賄われており、雨水処理については、一般財源が充てられています。浄化センターの日々の運営やメンテナンス、更新作業にも、本市の技術職の皆さんや、運営事業者の皆さんが関わっています。もちろん、ポンプを動かすための非常用電源など、危機管理の際にも稼働するよう備えられています。
 改めて、日々の運営を担われている皆様に感謝を申し上げたいと思います。

2月5日(月曜日)冷静と情熱の間

060204冷静と情熱

 行政には、様々な分野がありますが、分野によって、アプローチ(政策手法)に違いがあります。
 近年、政策判断は「エビデンスベースド」(根拠に基づく)であるべきと言われますが、地域経済産業政策や産業立地政策の分野は、個別事例はたくさんありますが、分析枠組みがはっきりしていない分野なのかも知れません。
 教育政策の世界も根拠が少ないと指摘されている分野ですが、例えば、(狭義の)学力に与える影響は、「クラスサイズ」、「指導者の学歴」、「家庭環境」、「学習時間」、「ICTの活用」などを説明変数として、因果関係も含めて一定分析する試みがなされています(これで明らかにできることは、本当にわずかなことではありますが、大切な試みです)。
 地域経済産業政策や産業立地政策においては、規制緩和、補助金などを政策の説明変数として、地域の雇用者数、新規産業創造や地域の総生産などをアウトプットとして、その因果関係を分析することは、どれだけ可能なのかと大変悩ましく考えています。こういった分野は、シンガポールや福岡市など、個別の事例を研究して、コンセプトをはっきりさせて、トライアンドエラーで実行していくことこそ大切な分野なのかも知れません。
 行政の世界は、「冷静と情熱の間」という言葉がぴったり来ると思っています。一つひとつの政策判断は、様々な地域政治への配慮をしつつ、一方で、「冷静」な頭を持って科学的に考えていくことも必要です。「情熱」を支える原動力は一人ひとりの声、そして、「冷静」を支えるのは、政策判断を裏付けるエビデンスです。事例やエビデンスについても、出来るだけ追及・研究をしていけるようにしたいと考えています。

2月3日(土曜日)ベトナムテト新春フェス尼崎2024

060203テト

 あまテト2024が阪神尼崎駅前で開催されました。若い方が多くベトナムの勢いを感じます。なかなか日本では見ない魅力的な食事がたくさん。在大阪のゴー・チン・ハーベトナム総領事と一緒に各店舗を回らせていただきました。
 お互いの文化が理解し合えるきっかけになればと思います。

2月2日(金曜日)表敬訪問

060202ベトチー市使節団

 「ベトナムテト新春フェス尼崎2024」が開催されることに伴い、ベトナム東北部のフート省の首都であるベトチー市から使節団の皆様が尼崎にお越しになり、表敬訪問をいただきました。
 ベトチー市は人口32万人ほどで、北部で最も早く工業化が進んだ都市とのことで、規模や歴史も、何となく尼崎市と似ています。世界無形文化遺産にも認定された「ハットスアン」という歌があり、明日のテトイベントでは、日本で初めて、その「ハットスアン」が披露されるとのことです。
 日本の人口が減っている中で、多くの外国人が日本で働いています。尼崎市も、転入人口のかなりの割合が、ベトナムをはじめとする外国籍の方となっています。各国・各市との交流を通じて、寛容性が高く、多様性を認め合えるような地域コミュニティの形成につなげられるよう、引き続き、こういったご縁を大切にしていきたいと思います。

2月1日(木曜日)中学校給食献立コンクール市長賞メニューの試食

060201献立コンクール

 中学校給食献立コンクールで市長賞を取った生徒さんの献立が、本日、市内中学校で実際に出されました。私も、献立を考案した1年生の林田さんの教室に伺い、一緒に食べさせていただきました。
 おかずは、れんこんと豚肉の甘辛炒め、ブロッコリーの鰹節和え、わかめの味噌汁。味もしっかりついていて、とてもおいしくいただきました。クラスの皆さん、一堂においしいと言って、ほとんど残さず食べていました。中には、家で作りたいからレシピを教えて!という生徒さんもいました。久しぶりに、教室で中学生の皆さんに囲まれながら食べましたが、たくさん質問もしてくれて、とても賑やかで、楽しい給食の時間でした。
 普段、給食の献立を考えている担当職員は、毎日の残食を確認しながら、皆さんが、どれだけ食べてくれたのか、一喜一憂しています。毎日、生徒の皆さんにおいしく食べてもらうために、価格面、栄養面、味付け、調理方法など各方面で知恵を絞っていることが、少しでも、生徒の皆さんに伝わればと思います。ご馳走様でした!

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